HOME/三味線のアルバム

 

(1)情緒まで届く (細棹二枚)

表紙の三味線です。明治8年製作です。三萃園で最も美しい一丁です。

当店に到着してから修復完了するには数年かかりました。修復を通じて江戸時代生まれの職人と

三味線を通じてじっくりと対話をさせてもらいました。

 

樫材を中心に作成されていて、棹の表に紫檀材を張ってある2枚三味線です。

花梨材、紅木材は昭和初期頃から使用されたようです。古三味線を調査するかぎり、

明治初期の三味線は樫、桜、杉、紫檀材等が中心だったようです。

 

「優しい」「綺麗」「不思議」…この三味線を当店でご覧になった方のご意見です。

私も「優しさ」という側面を意識して、皮張りや音色の調整をしました。

 

修復後、この三味線に合うの曲を演奏として「竹田の子守唄」を最初に演奏頂きました。

この三味線は演奏して感涙された方もいらっしゃいます。古曲に目覚める方もいます。

 

「人の情緒まで届く一丁」そう呼ぶのにふさわしいでしょう。

 

この三味線の音色

明治時代の三味線
 

続きはこちら

アルバムリストへ 「こちら