和の発声法
「本来の私の声」 が 他者に届くということ
「本来の私の声」 が 他者に届くということ
ほとんどの"伝統芸能"ではこの言葉を使います。
しかし実態としては「腹から声を出しなさい=大きな声を出しなさい」という意味以上の説明がありません。
気合や根性で発声が身につかないことは誰でもおわかりのことと思います。
基本をしっかり習っていないのはあなただけではありません。
「喉で声を出してはいけない」「"喉"を鍛えてはいけない」「聴こえることの方が重要」という大切な基本は教えてくれないばかりか、
「正しい腹式呼吸」も「正しい身体の使い方」も「痛めない訓練の方法」も教えてくれません。
そうして訳が分からなぬまま、基本を身につけることなく、
無理をして喉を痛める人や違和感を抱えながら稽古をしている人があとをたちません。
私はこうした実態に心を痛めています。
もう一つの問題。
これは伝統芸能を学んでいる方も、教えている先生も例外ではありません。
(義務教育と伝統芸能の「西洋化」「競技化」「商業化」が原因です)
これらにより以下のようなお悩みを持つ方がいらっしゃいます。
様々な声のお悩みを頂きます。
【自己表現のシーンで】
・練習すればするほど喉をいためてまう。
・自分ではもう少しうまく歌がうたえると思うのですが、何かしっくりしない。
・歌声が小さい。声が出ない。
・いざとなると緊張してうまく歌えない。
・いくら練習しても、誰も振り向いてくれない。他者を感化できない。
・稽古に通っているのに、あまり改善できない。
・日本伝統の古来の歌い方を知りたいが、教えてくれる人がいない。
【自己アピールのシーンで】
・アピールの内容は悪くないのに、反応がイマイチ悪い。声のせいなのでしょうか。
・人前になると、声がうわずってしまう。
・自分がが思っているより、私の声は他者に届いていない。
・同じ内容をしゃべっても、Aさんのは声は、他者の受けが良い。
【ある競技会受賞者の方】
ある競技会で念願の受賞をしました。その歌い方で演奏活動をしています。
その歌い方は一曲目は引き付けることができますが、二曲目以降は反応が悪くなります。
競技会でうまくいった方法は、一般の方にはあまり受け入れてもらえないようです。
さらに喉も痛めやすいです。これでは長く演奏活動ができそうにありません。
声の悩みの多くは、知らず知らずの内に「西洋式の発声をしているから」かもしれません。
私達は通常の生活をしていると義務教育や西洋音楽の影響から、西洋式の発声を学んでしまいます。
自分がどんな発声方法をしているか知らない方も多いでしょう。
間違った発声法で努力しても、なかなか成果が上がりません。
日本人には日本人の発声法があります。
一般的(主に西洋式)な発声法と和の発声法の違いはまとめると以下です。
もちろん西洋式にも素晴らしい点があります。
日本人の本来の発声を知らず、西洋式の発声が唯一だと考えているところに問題が生じます。
現代の三味線や伝統芸能に関係する曲の多くの発声方法は、
「競技化」「商業化」が理由で「西洋化(もしくはエンタメ化)」しています。
伝統芸能を学んでいるつもりが本末転倒なことになっている方が多数いらっしゃいます。
三萃園では、
「日本古来の発声を習得したい方」に向けて本稽古をご提供させていただいています。
ご縁のあった方のサポートができれば幸いです。
冊子、教本、動画にまとめてあります
詳しく内容を知りたい方は以下をご利用ください。