「三味線を修復して欲しい」 ある方が当店にたずねて来ました。
それは桐箱に大切に保管されていた、「名古屋の名器」と呼ぶのがふさわしい逸品。
「贈与された」とのことでしたが、希少な三味線の価値に依頼者は驚いていました。
修復は本当に楽しいひとときです。私は三味線のことは実物から学んでいます。
実物を通じて楽器を直感的に体験ができるからです。
これをお読みの奏者の皆様が、演奏の追求や表現を通じて得ている洞察を、
私はモノを通じて体得させていただいています。
歩む道は一見異なりますが、行き着く先はおそらく同じなのでしょう。
「この三味線の音色」