基本的には三味線の設計は完成されています。
400年の歴史があるということは、それなりの深い理由があります。
安易に変えると「浅はか」になってしまう恐れがあります。
このため、ここでご紹介するのは安易な三味線の音色の変更ではありません。
説の一つでは、弦楽器の源流は中東であると考えられています。
私は様々なアジアの弦楽器を調査していますが、中東に三味線によく似た音色の楽器を発見しています。
それは「サワリ」があること「皮」があること「三弦」の楽器であることが共通項です。
私は皮を含めた様々な音色の要素を変更することで、
その中東の楽器の音色に近い楽器を三味線で実現できています。
時には少しこのような取り組みもしながら、
「音色とは」なんなのか、そんな問いを三味線に投げかけながら自己研鑽に取り組んでいます。
「この三味線の音色」