70代の女性から、三味線選びについてご相談をいただきました。 これまでは所属していた会で用意された三味線を使ってこられ、 ご自身で楽器を比較して選ぶ機会はほとんどなかったそうです。
今回のご希望は、 「人生も終盤になり、これからは自分に合った三味線で心から演奏したい」 「自分の好きな音色で演奏したい」というものでした。
ご相談の背景
長く三味線を続けてこられたからこそ、 単に新しい楽器へ買い替えるのではなく、 これからの演奏に合った一本を選びたいというご相談でした。 現在お使いの三味線やこれまでの演奏経験、 今後どのように演奏していきたいのかを伺いながら、 ご希望を整理していきました。
今回重視したこと
今回の選定で特に重視したのは、 三味線のサイズと音色です。 ご希望をもとに条件に合う三味線を候補として選び、 実際の音色を録音してお送りしました。
音色を確認しながら選定
写真や仕様だけで決めるのではなく、 実際の音を聴いていただきながら、 どの音色がご希望に近いのかを一緒に確認していきました。 その都度ご感想やご希望を伺い、相談を重ねながら候補を絞り、 最終的に一本をお選びいただきました。
納入前の最終調整
ご注文後は、発送前に実際に演奏しながら最終調整を行いました。 調整後の音色もあらためて録音してお送りし、 ご確認いただいたうえで納入しています。
音色や仕様について最終的にご納得いただき、 確認を終えて発送しました。
今回の選定について
今回印象的だったのは、 「良い三味線を買いたい」というご相談ではなく、 これからの自分に合った三味線で、自分の好きな音を演奏したい というご希望だったことです。
長く三味線を続けていても、 自分自身の感覚を基準に楽器を選ぶ機会がなかったということがあります。 今回は、これまでの演奏経験を踏まえながら、 これからの時間をどのような音とともに過ごしたいのかを確認し、 その希望に合う一本を選んでいきました。
ご相談の途中には体調を崩される時期もありましたが、 その間も三味線への思いを何度も伝えてくださいました。 これまで積み重ねてこられた演奏を、 これからはご自身で選んだ三味線と音色で、 心から楽しんでいただければと思います。
その後
今後、演奏を続ける中での変化や調整、 楽器との関係についてお聞きする機会があれば、 このページに追記していきます。