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中古三味線 概要


多数の中古三味線のの種類(細棹、中棹、太棹、津軽三味線)

当店で試奏をすると90%以上の方が修復済みの中古三味線を選択されます。それはなぜなのでしょうか?


中古三味線 目次

動画:修復の現場から

動画では中古三味線について解説しています

00:10 三味線製作の背景「北アルプスの自然の音を浴びていた」
00:58 テーマ「雑味に宿る音の世界」
01:10 分解された三味線材
01:32 完全に熟した50年ものの紅木
02:08 戦前の方に素晴らしい職人はいた
02:29 良い材料との出会いは縁
02:49 三味線製作の本質「意図を込めない」
03:23 三味線の棹について
04:02 三味線の棹のメンテナンス「かんべり」
04:23 三味線の音色1「雑味」
04:40 棹の形状 自分に合うモノ
05:08 製作の本当の難しさ「技術だけでは限界がある」「奏者にとって意味のあるモノ」「いかに心に響くか」
05:59 現代の三味線の多くは本質を抜いてしまった
06:22 調弦の様子
06:38 良い音色の定義「余韻」「奥行き」
07:08 三味線全体をループする音とサワリ
07:45 三味線は"音が正しいこと"がいいとは限らない 日本の音のおもしろさ

楽器の世界の常識

三味線の修復作業説明

楽器は年月を重ねるほど音色が成熟します。


ギターもバイオリンも良い楽器は年代物(ヴィンテージ品)です。


音色の良い三味線。

それは「良い材料」で製作された「年月を重ね成熟した三味線」です。

良い三味線材は資源が枯渇

三味線は加えて「良質な木材は多くが枯渇」しました。

(ギターも同じだそうです)


1960-80年頃の三味線ブームが原因です。


三味線の玄人の中では周知の事実です。


詳細にご興味がある方 「レポート:棹について>

試奏すると

中古三味線の試奏風景

どんな三味線なのか説明せずに、いろいろ試奏いただくと、
約90%以上の方が良質な中古三味線(ヴィンテージ三味線含む)を選択されます。


「音色が良い」「状態が良い」こと、加えて「価格が比較的手頃」であることが理由です。


「モノは嘘をつかない」


長年の経験で得た確かな確信です。

正直いうと

正直にいうと、業界の慣例に従い、工場大量生産の新品三味線を仕入れて、試奏も試聴させず、販売した方が楽です。


しかし、本当にそれでいいのでしょうか?

修繕・修理作業

中古三味線の修復作業

ひとつひとつの三味線の個性を生かしながら、店主田中が丁寧に修繕しています。


縁があった良質な木材。


じっくり寝かせ、時期を待つ。


「こんな風に再生して欲しい」

そんな三味線の声に耳を傾けながら、丁寧に修繕する。

状態・水準と耐久性

中古三味線の状態水準耐久性(花梨、紫檀、紅木)

<水準>


修繕後の状態の代表的な水準は上記写真です(美品中古:花梨細棹三味線、紫檀、紅木)。


当方では中古品の水準を状態に合わせ二つに分けています(「美品中古」「中古」)

「美品中古」は新品との違いがわからないという感想が大半です。

「中古」はやや中古感、使用感があります。


お客様の声」〜母の三味線の修復〜



<耐久性>


むしろ良質な中古品の方が耐久性は高いと考えています。

当店のお客様は10年以上愛用されている方が大半です。


一部の方が気になるのは「かんべり」(棹が消耗して削れること)かもしれません。


良質な木材を使用し、正しい奏法をしていればほとんど問題にならないというのが実態です。


むしろ良質材の中古品の方が木材が硬いのでかんべりがしにくい。


当方には約10年以上、一度もかんべりのメンテナンスをしたことがない三味線の先生が何人もいます。

その方々に共通するのは30〜60年前の良質な三味線を利用していることと、正しい奏法です。


価格

「状態」「音色」に応じて、新品価格の40〜70%程度です。

(細棹、中棹、太棹など棹の種類や材質、グレードなどにより様々です)。


一部希少性の高い三味線に限り、当時の新品価格より高くなる場合もあります「ヴィンテージ」。

ヴィンテージと中古三味線

「中古三味線」 :良質な中古材で再生した三味線


ヴィンテージ(ビンテージ)」:中古三味線の中でも希少性が高く個性的な三味線

ご興味のある方

1)修繕済み中古(在庫から選択)

 自分で三味線を選べる方はリストよりご注文ください。

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2)お任せ中古三味線 (旧:リニューアル三味線)

 三萃園におまかせいただける方は以下をご利用ください。

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3)店舗で試奏

 長期的視点では店舗での試奏がおすすめです。

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