偶然とは思えません。
2020年1月、届いたのはボロボロの太棹三味線。
“異質な存在感”と“訴えかけるなにか”
それに突き動かされるようすぐに修復を始めました。
3ヶ月を要した修復。
驚いたことがありました。
「この三味線は大正8年製だったのです」
それは100年前のスペイン風邪の頃に生まれ、
現代まで生き抜いてきた三味線。
一音で伝わる“複雑な感情”
「鳥肌が立った」「荒波」「大地」「腹まで響く」 様々な感想をいただいています。
日本の美意識“陰翳”“暗示”。
影を“一音”で表現すること。
にじみ出ている“声” 。
教えてくれるモノ。
こんな風に三味線との対話がいつまでも続いている。