修繕前と修繕後 どちらの音色の方が演奏が簡単だと思いますか?
言うまでもないですね。
音色に関してはどちらが良い/悪いではありませんが、
100年前の素材でも機械的に硬く修繕すると修繕前のような音色になります。
人工素材を多用するほどさらに音がキツくなり、音が単純になっていきます。
修復前と修復後(100年前の音色再現の一例)では、音の複雑さと余韻が異なります。
"複雑さと余韻"に集中して聴いていただくと一聴瞭然です。
一般的に人生経験を積まれた方、感受性が鋭い方は修復後に準ずる音色をテーマとする場合があります。
それは人生のタイミングにあわせ、出会うようになっているのだと感じています。
最近、日本古来の音色を求める人が増えてきました というより 本来の選択肢の中で自分に合った音色を検討する方が増えてきたということでしょうか。