三味線の駒(こま)
駒は弦の音色を皮に伝える音色のキー部品です。
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駒は弦の音色を皮に伝える音色のキー部品です。
駒は無数の種類がありますが、今回代表的な6種類を比較録音しています。
駒は材質、重さ、形状、高さが、演奏ジャンルによって変わります。以下に主な既製品5種類を示します。
初心者の方:高さ、材質、形状などは先生や下記を確認してから購入しましょう。
高さの目安 : 長唄3分3厘〜3分6厘、地唄、民謡2分8厘〜3分3厘、小唄・端唄:3分3厘〜3分5厘、津軽三味線2分5厘〜2分8厘
消音させたい場合は、消音用の「忍び駒」があります。
駒は種類によって弾きやすさと音色が異なります。様々な駒を試し弾きすることをお勧めします。
音色の違いは音声を取得していますので、参考にしてください。
多くの演奏ジャンルに用いられています。
プラスティック製の駒は安価で購入しやすく、
初心者によく利用されています。
演奏のしやすさ、音色、耐久性にはやや難があります。
サイズや形状高さは「長唄」「民謡」「津軽三味線」などジャンル毎に別れています。
「地唄(地歌)」の駒はプラスティックの駒に重りを入れている場合があります。
多くの演奏ジャンルに用いられています。
舎利製の駒は動物の骨を用いています。
演奏のしやすさ、音色、耐久性は無難と言えます。
サイズや形状高さの違いで「長唄」「端唄」「民謡」などジャンル毎に別れています。
さらにその中でも大きさが異なりかなりバリエーションがあります。
主に「民謡」、「津軽三味線」に用いられます。
耐久性が強いのが特徴です。
音色ははっきりしています。
竹は硬いため様々な形状、高さのバリエーションがあります。
「地歌(地唄)」によく用いられます。
重りが内蔵されている駒が一般的です。
耐久性は高いものの、虫食いに注意が必要です。
駒の高さや形状にバリエーションがあります。
「長唄」、「お座敷系」、「俗謡」、「民謡」によく用いられます。
硬い象牙を極限まで薄くしてあるため、音色は繊細です。
多くの上級者が最終的に象牙に行き着きます。
一般的には耐久性は高く、駒の高さや形状にバリエーションがあります。
三味線の音量を大幅に下げます。
大きな音を鳴らせない環境の方のために開発されたのが忍び駒です。
難点は、駒が長く演奏がしにくいことです。
演奏ジャンルの駒のスタンダードなものから初めてください。
初心者の方:高さ、材質、形状などは先生や下記を確認してから購入しましょう。
高さの目安 : 長唄3分3厘〜3分6厘、地唄、民謡2分8厘〜3分3厘、小唄・端唄:3分3厘〜3分5厘、津軽三味線2分5厘〜2分8厘
一般解として言えるのは以下です。
・高い駒の方が糸の音がよく響く。
・低い駒の方が弾きやすい(スピード感が出しやすい)。
・重い駒の方が響きにくい
・駒と皮の接触面積が広い方が響きが大きい。(小さな駒は瞬発力がある響き方)
これらをベースとして、弾きやすさの面では試奏するしかないでしょう。
各ジャンルのスタンダードな駒を2つ程度持ち、後は好みの駒を2〜3点持つとよいでしょう。
多くの方は駒は5種類程度持ち、その日の環境の違いに応じて臨機応変に変えています。
駒は三味線の音色にとって重要な部品です。
最初はスタンダードな駒を利用し、
色々試奏して、徐々に自分に合った駒に出会ってください。
多くの上級者は駒を10個程度持ち、
観客、曲はもちろん、季節、その日の気温や湿度に応じて変えています。
駒を見つけるプロセスもぜひ楽しんでください。
7種類を演奏して比較しています。
以上が駒の評価動画です。
参考:撥の評価動画
駒に関するご相談を受け付けています
お気軽にメール「info_s@shamisen.ne.jp」かFAX「0566-91-7535」に連絡ください。
タイトルに「駒の相談」と題しまして、内容に以下を記載ください。
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