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2017.12.07(木)
三味線再入門 ワークショップ18年度
三味線再入門ワークショップ(18年度)を開催します。
・18年4月15日(日):10:00〜12:00「三味線と西洋楽器の違い」
・18年9月27日(木):13:00〜15:00「心に響く音、響かない音」
参加費2,000円 ご希望の方はinfo_s@shamisen.ne.jpまでご連絡ください。
2017.11.01(水)
三味線の美意識
余韻についての動画を作成しました。
先日の「三味線再入門」のワークショップにご参加の方は体感をもって理解いただけるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
2017.10.15(日)
三味線教則本(改訂版)が完成しまいた。
かなりマニアな内容ですが、当店にご縁を感じていただいた方は是非ご購入ください。
2017.10.02(月)
調弦による三味線の音色の違い
今週納入の細棹紅木(金細)三味線の試奏音声です。
端唄の梅は咲いたかで調弦による音色の違いを収録しましたので参考にしてください(調弦:4本→8本)
。
2017.01.04(水)
「三味線のシンプルさ」
三味線の演奏に必要な最低限の部品は28部品でした。
アコーディオン1456部品、キーボード178部品だそうです。
他の楽器とは一桁も二桁も違いますね。
いかにシンプルに三味線が構成されているか分かります。
それでいて、この複雑な音を表現できている。
数百年基本設計は変化していない。
2016.12.9(金)
平均滞在時間3時間
三萃園の初回ご来店の平均滞在時間はだいたい3時間です。
今年の最高は遠方からお越しの方の5時間でした。
5時間三味線を弾きっぱなしです(すごい体力です)。
大量の三味線や付属品を試奏いただきますので、
始めると止まらなくなります。
お帰りの頃には、疲れてヘトヘトになります(笑)。
一方、直感的に自分に合った三味線をすぐ出会う方もいます。
人ぞれぞれです。
本年も
様々なの三味線との出会いに立ち会わさせていただきました。
2016.11.30(水)
今月販売した三味線 紅木太棹 ワイハ節
2016.11.20(木)
柳川三味線の撥
左が柳川三味線の撥、右が長唄三味線の撥です。
長唄三味線の撥は三味線の中でも小さいですが、
さらに小さい撥になります。
細すぎて折れないように注意が必要です。
浮世絵にもよく出てくるので、あらためて注意してご覧ください。
2016.11.10(木)
父の三味線の修復
私がもの心つく前から三味線の音色を教えてくれた2丁です。
細棹の花梨三味線と太棹の紅木三味線です。
私に三味線を聴く耳と身体を授けてくれました。
先日、父から修復の依頼を受け、
感慨深く修復させてもらいました。
2016.10.31(月)
三味線の試奏に関して
当店は多数の三味線を試奏いただいています。
自分だけの三味線に出会うプロセスに立ち会える事は本当に興味深いです。
三味線は一丁一丁に個性があります。
これは当店にお越し頂くとすぐに実感できます。
(ビックリするかもしれませんが、慣習が原因で
三味線は試奏も試聴もせずに購入されています)
当店の特徴の一つは常時100丁の試奏できる三味線があることです。
写真は昨日お越し頂いたお二組の方にご用意した津軽三味線の紅木太棹です。
じっくりと楽しみながら様々な三味線を検討いただきました。
当店は最低5〜10丁は試奏いただいて、
納得いただいてから購入いただいています。
これは準備にも手間がかかります。
このため、一日2〜3組限定の予約制とさせていただいています。
2016.10.24(月)
三味線体験会
16/10/22 三味線体験会 in 安城市 おかずや+CAFEさん
おかずや+CAFEさんで三味線体験会(ミニコンサート含む)を実施しました。
ご参加の皆様ありがとうございます。
簡単なレクチャーから30分ほどで簡単な曲が弾けるようになりました。
今後も県内外含めて、ミニコンサート+体験会を開催しますので、
ご興味が有る方は参加ください。
また、
当店は三味線を興味が有る方をサポートするために、
条件はありますが無料貸し出しもしています。
ご興味が有りましたらお気軽にご連絡ください。
2016.10.13(木)
三味線の古文書
表紙は木、中身は和紙。お経のようでもあります。
手書きで書かれています。
邦楽の源流の1つは仏教音楽なので、似ていても驚く事はないのかもしれません。
三味線が本来なぜ「口伝」なのか。
それが肚に落ち始めるのは、それを学んで10年を過ぎる頃と言われます。
2016.10.03(月)
今月の三味線 太棹紅木(津軽三味線)
2016.09.14(水)
三味線体験会のご案内
9月28日(水)15:00〜16:00 安城市 ぼちぼちカフェ
1400円 1ドリンク付きです。
三味線を弾いて見る体験とミニコンサートを開催します。
お気軽にお申し込みください。
info_s@shamisen.ne.jpまでご連絡ください。
過去の三味線体験会
2016.09.14(水)
桐板の絵
100年ほど前の桐板(三味線を保護する板)に描かれた絵を紹介します。
作者不明です。古の粋を感じます。
2016.09.01(木)
今月の三味線 細棹金細
プロの出荷前チェックとして演奏披露 よさこい節を紹介します。
2016.06.24(金)
音色の比較2
「撥の大きさと音色の違い」
象牙の撥の大きさの違いによる音色の違いを評価しました。
右が動画です。左の画像が回答です。
大きさの違いでは3→1→2→4です(4が一番大きい)。
違いが分かりましたでしょうか。
2016.06.17(金)
今月ご提供した三味線のご紹介
「紅木 中棹」 人気の新品同様品(ワケ含む)
上品さと力強さを兼ね備えた一丁でした。
試奏チェックの一部として、ご購入された方が好きな一曲として「尾鷲節」を演奏しました。
良い一丁をご提供でき本当に嬉しく思います。
2016.06.10(金)
音色の比較 その1
「どちらの音色が象牙か分かりますか?」
答えは「三萃園Facebook pageへ」
2016.06.03(金)
「141歳の三味線 修復の挑戦」
明治8年製造 2種類の木材を組み合わせた細棹三味線。
製造年が分かる三味線の中で当店で一番古い三味線です。
棹の表に紫檀(写真黒部)が、その他は花梨(黄色部)のような材質の木材が使われています。
明治8年は141年前です。
トーマスマンやユングや柳田國男が生まれた年です。
細かな部品は既にないものばかりなので、修復にはじっくり時間をかける予定です。
いずれ音色もご紹介させていただきます。
2016.05.24(火)
「蜷川幸雄さん 他界」
皆様より蜷川さん演出の演劇の曲を紹介して欲しいとご要望を頂きましたので、先生に再現していただきました。瞽女唄の「葛の葉 子別れ」です。写真は蜷川さん演出の演劇に採用いただいた三萃園の三味線です。
2016.05.13(金)
「奏者のためのヒント集(6)忘れがちなこと」
「ユーモア」をわすれていませんか? 特に真剣になればなるほど・・・
2016.05.04(水)
「古三味線の再生」
以前にもご紹介しましたが
昭和8年作製された細棹金細 紅木三味線です。
老舗料亭より寄付いただいた三味線を修繕し再生しました。
演奏動画を更新しましたのでご覧ください「レポート」
弾けるかどうかは、まず「聴けるか」にかかっているでしょう。
この能力の難点は、できているかどうかが分かりにくいことです。
少なくとも 演奏中に目を閉じてみてください。いつもよりよりよく聴こえます。
2016.04.15(金)
「奏者のためのヒント集 (4)自分を知るには」
「深い部分の自分」に気づくには他者が必要です。
他者と場を共有できるということは本当にかけがえのないことだと思います。
2016.04.08(金)
「奏者のためのヒント集 (3)目に見えないもの」
「心で見ないと物事はよく見えない。肝心なことは目に見えない。」 (サン=デグジュペリ)
音を聴くことができ、振動を身体で感じ、人や環境とコミュニケーションをする人間にとって
音楽は欠かせない大切なことです。
音楽を心の問題として根底から捉え直し、
この奥深さに目覚めると、どんな世界が見えるのでしょうか。
成熟とは見えないものが実感でき、それを通じて適切に社会とつながることだと思います。
2016.04.01(金)
「奏者のためのヒント集 (2)日本音楽」
三味線はポップミュージックや西洋音楽ではありません。
義務教育で習うようなメロディー、和音、機械リズムをを中心とした音楽構成ではありません。
日本の楽器は根本的に音楽の成り立ちが異なるのです。
三味線を西洋音楽風にアレンジし、ポップミュージックとしてつくり込むことは、
ある程度他者を引きつけるのには有効な手段だと思います。
それは三味線の認知を世に広める活動として貢献しています。
しかし、ある程度取り組んでみると行き詰まる方が多いようです。
そんな方の中には、試行錯誤を繰り返し、本来の日本音楽の表現に出会う方もいらっしゃるようです。
日本音楽の奥深さに触れるには、音楽根元的な背景にあるものを知る必要があります。
2016.03.23(火)
「奏者のためのヒント集 (1)演奏以前に」
あなたが誠実に自分を磨き続ける限りにおいて、
各種情報やレポートの理解、ご自身の三味線の趣向もどんどん変わっていくことでしょう。
そして、三味線演奏、練習習慣、自己表現においてつきまとう課題は、
あなたの日常につきまとう課題を、そっくり反映したものだと認識するかもしれません。
すべては同じところにつながっています。
あなたは、練習し、演奏し、表現し、日常を過ごし、そして深まり、入り込みます。
三味線の奥深さを伝えたい。
そんな想いで日々活動をしている、小生の小さな取り組みの一端を始めたいと思います。
2016.03.22(火)
「三味線はなぜ今の三味線なのか2」
400年前から今まで、基本設計はほとんど変化していないと考えられる。
そのためなぜ三味線が今の形なのかに答えられる回答がない 変わったのは、
三味線に使用される材料で 桑、松、桜、樫などの国内材を主に利用していたものを、
よりよい音を求めて密度の高い花梨、紫檀、紅木などの外国の材料に頼るようになった。
猫皮が主流だったが、犬皮が主流になったこと。
初心者向けに合成皮が用いられるようになった。
唯一付加的な機能は東さわりが追加されたことである。
三味線の使われ方に応じて、三味線の太さ、太鼓の大きさが異なる。
通常、三味線は便宜的に3種類に分類される。
細棹三味線:長唄、小唄、端唄等
中棹三味線:地歌、民謡等
太棹三味線:義太夫、津軽三味線等
しかし、厳密には流派、演奏種類、地域性に応じて、 棹の太さ、太鼓の大きさは厳密には異なり、
実際には数10種類はある。
現代では三味線の主な使われ方は以下4種類に集約される
@語り物 : 義太夫、常磐津、清元、富本、新内 等
A唄い物 : 長唄、地歌、荻江、小唄、端唄、民謡 等
B曲の合奏 : 地歌(三味線、琴、尺八)、その他楽器との合奏 等
C曲の演奏 : 津軽三味線、現代曲風(西洋化、ポップ化)三味線 等
2016.03.18(金)
「三味線の奥深さ1」
西洋音楽やポップミュージックもそれでいいのだけれども、
大半の三味線の音楽は非商業音楽であるにも関わらずなぜか三味線に惹かれる。
私はこれは、奥深いことなのだと考えています。
日本人が日本的な生命のリズムで生きようとしたとき、
「自然」「魂」「心臓の鼓動」、身体化されている「タクト」、「拍」、「パルス」
と言ったキーワードと音楽とともに日常を過ごすことは欠かせないのではと考えています。
私は、
人類の音楽遺産のほとんどは時計、
機械出現以前の
生命のリズムに従って創造された産物だと認識しています。
自然が生んだ周期性と、 あたかも生命があるかのように感じられる躍動感(リズム)。
こうした周期性の中に生命リズムは潜んでいるのではないでしょうか。
そして伝統の三味線の音楽は、生命の
リズムに従って創造されてた芸術だと考えています。
2016.03.15(火)
「三味線はなぜ今の三味線なのか1」
諸説はあるものの、
三味線は、450年程前に琉球から大阪に伝わった三線(さんしん)を改良した楽器といれている。
1597年秀吉の命でつくられた「淀」(今の形の三味線)ができ、石村近江が最初につくったとされる。
ここまでが通説で、
個人的には先週ご紹介したモンゴルの「ジョダルカ」が源流の1つではないかと考えています。
というよりも、ジョダルカを日本風にアレンジして今の形になっている。
三味線は400年前から今まで、基本設計はほとんど変化していないと考えられる。
そのためなぜ三味線が今の形なのかに答えられる回答がない。
私はこの点に挑んでいます。
「三味線はなぜ今の三味線なのか」
いずれ正式な形でまとめ、皆様にご提供したいと考えていますが、
このブログを通じて少しづつご提供していきたいと考えています。
今回は 東洋楽器と西洋楽器に求められることの違いです(これだけではありませんが)。
【東洋楽器】
・複雑さ、自然の雑音に近い部分も取り入れる。
・自由にピッチを変えることが許されるメロディ。
・和音やハーモニーへの重み付けが少ない。
・それに従うハーモニーは深いな衝突を避けるため、もっと単純。
・一人に好きなようにさせ、低空飛行で添え物的な動き。
【西洋楽器】
・整合性を持った美しさ
・和音、ハーモニーを多用。
・複数の音を同時に出せる楽器が開発された。
・全員揃って入念に構成された限られた種類の動きを求められる。
2016.03.08(月)
「ジョダルカ」
モンゴルの民族楽器ジョダルカです。
楽器のコンセプトがほとんど三味線です。
棹は木が三枚重ねられています。
三味線の源流は中国と言われていますが、
三味線を追求する上では、これも見逃せない1つと思います。
2016.02.29(月)
「分解してみました」
ドッド・マクラレン氏の写真集を参考に三味線も分解してみました。
三味線の演奏に必要な最低限の部品は28部品でした。
アコーディオン1456部品、キーボード178部品だそうです。
他の楽器とは一桁も二桁も違いますね。
いかにシンプルに三味線が構成されているか分かります。
それでいて、この複雑な音を表現できている。
数百年基本設計は変化していない。
この三味線の設計思想に関しては 、
レポートで記載しましたのでご覧ください。
「レポートへ」
2016.02.15 (月)
「元禄港歌」
当店の三味線をご利用いただけたため、関係者席をご用意いただけました。
非常に良い体験をさせていただきました。
三味線をご利用いただいた部分は瞽女さん達の役の部分でした。
私どもの三味線を興味深い活用していただき本当に有難いことでした。
2016.02.02 (火)
「希少三味線 2月分」
2月分終了しました。
白紅木です。
2016.02.01 (月)
「今月の気になる言葉」
『私達に訴えてくるのは、その腕より魂、技術より人である』 岡倉天心
腕や技術は前提でしょうか。氏は『傑作は私たち自身』とも言っております。
2016.01.29 (金)
「お知らせ」
三味線選びの基礎2 上級者編を作成しました。
会員様限定です。
2016.01.25 (月)
「今月の気になる言葉」
『技術がリードする文明に、もう一度失われた叡智を注ぎ込み、
私たちの心につつましさと謙虚さを取り戻し、
人間と自然との、人間と人間との壊れかけた関係に、豊かな回復をもたらすのです』
(中沢新一)
私にとってその試みは日常であり、活動の場はこの小さな三味線店です。
2016.01.30 (土)
「三味線の桐板」
これも100年ほど前のモノです。
手書きです。
何もないシンプルな桐板も好きですが、
描かれている桐板もまた興味深いです。
2016.01.19 (火)
「今月の気になる言葉」
『凡夫たる工人たちからどうして成仏している品物が生まれてくるのか。
そこには心と手との数限りない反復がある事が分かる。
有難いことにこの繰り返しは才能の差異を消滅させる。
下手でも下手でなくなる。
この繰り返しで品物は浄土につれてゆかれる。
この働きこそは、念々の念仏と同じ不思議を生む。
なぜならこれで自己を離れ自己を超える。
あるいは自己が、働きそのものに乗り移るといってもよい。
自分であって自分でなくなる。
この繰り返しの動作と、念々の称名とは、似ないようで大いに似たところがある。
称名には「我」が入ってはなるまい。
工人の働きにも「我」が残ってはならぬ。
この「我」を去らしむるものは、多念である反復である。』
(柳 宗悦)
私も年に何回か「はたらき」を自分に感じることがあります。
(「はたらきが通過する自分」を眺める自分を経験する表現した方がいいでしょうか)。
本日も仕事、作業の繰り返し・繰り返し、反復・反復であります。
2016.01.15 (金)
「お知らせ 希少 三味線のご提供」
当店は、おそらく日本一の中古の在庫を保有していますが、
その中でも、かなり珍しい三味線が年間数本仕入れることができます。
少量ではありますがウェブ上でもご提供させていただきたいと考えています。
今月は既に終了しました。
ご了承ください。
2月は「白い三味線 細棹」 を ご紹介したいと考えています。
ご紹介のページは「こちら」をご覧ください。
2016.01.12 (火)
「今月の気になる言葉」
「わからないままに稽古を続けた。
ありがたいことに、身体技法というのは稽古した分だけ何かが変わる。
稽古は嘘をつかない。
自分が何を稽古しているのか分からないままでも、稽古を続けていると、
いつのまにか、
「そんなことが自分にできるとは思ってもいなかったこと」 ができるようになる。
それをしている自分に気づいたのは、稽古を始めて10年が過ぎた頃である」
(内田樹)
未だ知らぬ「それ」をしている自分に気づくために、
各々のテーマに対して、日々の活動を大切に、コツコツと取り組むのだと考えています。
2016.01.11 (月)
「お知らせ 独学セット」
三味線 独学セットが完成しました(進化中ですが)。
作製には10年近くの経験が必要でしたが、
これも私どもを支えていただいた多数の方々のご支援のおかげです。
ほんとうにありがとうございました。
現在の内容は「三味線相談室64話」、「三味線の奥深さ20話」、「入門動画4編」、
「三味線の技法の動画54編」です。
当店で
・三味線をご購入の方、
・商品をご購入の方、
・レンタル三味線をご利用の方に
ご利用いただけます。
「 こちら」から概要をご覧になってください。
以前購入いただけた方は別途メールでご連絡させていただきます。
2016.01.04 (月)
「2016年ご挨拶」
本年もよろしくお願いします。三萃園はウェブ店舗9年目を迎えました。
皆様に支えたいただきながら、今年も活動を続けます。
本年もよろしくお願いします。